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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2250号/05.12.26

いまどきの「常識」

香山 リカ 著  岩波新書(定価700円)

書籍画像 「すべて自己責任の結果」「軍隊をもってこそ普通の国」「外国人は危険」「何より国益優先」「競争には勝て」「現実には従うしかない」など、一部の権力やマスメディアが「新しい社会の常識」として浸透させようとしている支配思想について一考しているのが本著。
 著者は、公開討論会で「平和」「人権」「平等」など口にした瞬間、周りの空気が凍りつき、「現実を見ない理想主義者」とレッテルを貼られ議論に参加させてもらえなかった経験を語る。これまでは「平和」に説明は必要なかったが「新しい常識」がまかり通ろうとしているいま、「なぜ平和や人権が大切なのか」を語る必要性があると説く。あなたはそんな「常識」が通用する社会を本当に望んでいるのか、と問いかける。
 読みやすさと、読者との良い意味での距離感は、これらの「常識」を信じて疑わない人に、聞く耳をもってもらうための工夫だろう。バックラッシュに対抗するヒントとして、自分の価値観を振り返る物差しとしても活用したい。 (謙)

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