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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2220号/05.05.30
 ピーターパンに出てくるネバーランドは、ある種のユートピア。大入になりたくない者みんなが楽しく暮らす土地としてあらわされている。経済学でいう死んだ労働(資本のこと)が生きた労働(現実の労働)を支配するのが資本制社会だが、そこからユートピアを見い出したのがマルクス
▼共産主義のもとでは人間は自由な世界に入ることができるとした。これは、社会によって強いられる分業がなくなることを描いている。「今日はあることを、明日は別なことをする」ことが可能になると
▼もう一つ、マルクスが描いたのが生産力の発展による労働時間の短縮。げんに20世紀の末には、1日5時間労働で十分、という話まで出ていた。しかし現実に進行しているのは労働強化と労働時間の長時間化
▼フランスでは国民の祝日をへらした年間労働時間をへらそうとしているし、ドイツでも長時間化を経営者が煽っている。日本でもサービス残業が強いられ、同様の事態が出てきている
▼JR西の107人の死者を出した事故には必然性があると説くのは天笠啓佑。民営化後の私鉄との競合を口実にした大規模なリストラ、それによる労働現場での過酷な条件、労働組合が抵抗力としての機能を失っていたことが大きな要因と分析している
▼グローバル化を口実にした労働時間延長、強化をくい止める労組の力と社会の力をとりもどすことも、いま重要になってきているのではないか。

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