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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2223号/05.06.20
 韓国映画「シルミド」をみた。重罪を犯した死刑囚などを軍事施設のある無人島に集め極限の訓練をさせる。それは北のトップである金日成を暗殺するためだった
▼ピョンヤンにのりこんで暗殺をはかる、ということが前提だから、水中、陸上などでどう動き、闘えるかがためされる
▼囚人たちには、暗殺に成功すれば英雄になれるし、金持ちで自由になれるという夢と希望が与えられる。必死に軍事技術を身につける彼ら。そして、とうとうⅩデーがくる。海上からボートで北へ侵入するときがきた
▼しかし、突然の中止命令が上からおりてくる。しかも秘密指令の中身は暗殺部隊そのものの存在を抹殺しろというもの。こうした変化は、KCIAの人事異動にともなう政策転換のためだった。この抹殺指示を知り納得できない暗殺部隊は反乱をおこす
▼国家権力にほんろうされ、最後には自死を選ぶ彼らの生き方が、観客の支持を集めた
▼同じように国家犯罪としての北による拉致にまきこまれた日本人が存在する。なぜ、どのようにしてそれははじまり、つづけられたのか。『拉致』(ちくま新書・金賛汀著)はその背景を明確に示す
▼金は北の国家犯罪への怒りとともに日本人へも投げかける。北への非難一色でなく、日本が過去に朝鮮人、中国人におなじような国家犯罪をおこない、いまも全面的な解決がされていないことと。歴史の直視こそが問われる。

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