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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2225号/05.07.04
 「マイノリティレポート」という映画がある。未来社会では犯罪がおこる前に実行犯をつかまえ、未然に防ぐことができる。こんな世界を描いたのが、スピルバーグ監督のこの作品だ。もっとも、題名にまどわされ、被差別者の現状を描いた映画だとまちがって映画館に足を運んだ人もいるという
▼それはともかく、そんなすばらしい社会が、日本にも、もうじきやってくるかもしれない。それが6月24日に審議入りした「共謀罪法案」だ。なにがすばらしいかというと、これまでの刑法をこえる超刑法として、犯罪の実行前に未然に防ぐことが、現実に可能になるからだ
▼これまでの刑法は立件主義といって、事件、つまり犯罪の実行が必要だった。そのうえで実行犯を罰することができた。ところがこの法案では、実行行為は必要ないのだ。なぜなら「数人相互の間に共同犯行の意志があること」「暗黙に意志の連結があれば足りる」という判例があるからだ
▼だから共謀、つまり2人以上で相談したり、話をしたことが、実行以前に捜査や処罰の対象になるというわけだ。もちろん一般刑事事件だけでなく、労働運動、市民運動、そして部落解放運動にもアミはかけられる
▼しかも実行着手前に自首してきたものは罪の減刑・免除がある。これはスパイ活動の合法化だ
▼こんなことがまかりとおる社会は、本当にシアワセなのか。そんなものより自由がほしい、想像の。

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