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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2226号/05.07.11
 画家の貝原浩さんが亡くなった。ガンが原因だった。本紙では04年の新年号で「路地裏の古書店―マドリッドの裏窓で」を描いてもらった。03年6月にスペインを訪れたときの絵だ。落ち着いた色でゆったりとした空間が措かれた
▼絵の依頼の時も直接訪れ、昨年3月にお会いしたときも、ガンの手術を受け、経過は良好、また絵を描かせてください、と謙虚な申し入れをされた。ぜひ貝原さんの絵をイラストも含めて掲載したいと考えていただけに、この申し入れはうれしかった
▼貝原さんは本の装丁やビギナーズシリーズでのイラストなどでも有名。戦争に向かう時代の流れに抗した現代思想にも深くコミットした。みずからのイラストがさまざまな関係で問題提起されても、逃げずに、その論議につきあった。誠実な人柄だった
▼1960年代の末から中央本部の事務局長をつとめた谷口修太郎さんが昨年5月に亡くなっていたことが分かった。谷口さんの遺言で1年間ふせていたとのこと
▼全研に竹内好さんをよんだのも谷口さんだった。このなかで竹内さんは両側から乗り越えることの重要性をといた
▼死についての考え方はそれぞれ。谷口さんのような考え方もありだ。みずからの固有の死をどう考えるか。そこから宗教、哲学、文学、文化が生まれるのだ
▼固有の死をかってに、国家に回収させてはならない。靖国のような装置は否定すべきものだ。

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