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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2244号/05.11.14
 日本経団連は来年5月からの新会長にキャノンの社長を充てる人事を決めた。創設時から、家電、電力、鉄鋼、自動車など、会長は重厚長大産業のトップだった。ところが、今回はIT機器業界のトップが就任する。現在の経済界の中身を反映している
▼ライブドア、楽天などIT機器を使い金儲けをする会社もはやっている。人の考えないことを先に実現していくことが金儲けにつながるという。だから既存の企業を平気で乗っとる
▼もっとも、これには人材やノウハウを蓄積する時間がないから、という理由がつく。それにしても、あっという間に株を買い占める方法は庶民からの批判をあびている
▼資本制社会発展の秘密が生産にあることは当然だ。ところがIT関連企業にはそれがない。ヘッジファンドにしてもそうだ。金が投下されることによって新たな富を生む。まさにマネーゲームなのである。これをある経済学者は「カジノ資本主義」とよんだのは記憶に新しい
▼こうしたなかで生みだされるのが「勝ち組」と「負け組」。どう考えても負け組が圧倒的多数を占める。将来への展望や希望が、負け組とされる若者たちからは奪われていく
▼フランスのパリ郊外で始まった暴動は全土に広がり、ついに他国にまでおよんだ。閉塞された状況のなかでうみだされる暴動はファシズムの方向を示しているのだろうか。人権と平和、環境へと価値観を転換することが重要だ。

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