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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2247号/05.12.05
 千葉県の設計事務所が設計に関与したマンションやホテルが、震度6で倒壊の危険にあるなど、耐震強度を偽装していたことがわかった。いずれも強い地震が来た場合、人命が奪われることになり、大きな社会問題になっている
▼設計事務所は建設会社から値段を安くするため、暗に手を抜く要請があったと抗弁する。建設会社は、そんなことはないといいながら、住民にたいし買い戻しなどの対応は不可能と逃げる。設計の民間の確認検査業務会社の「イーホームズ」は、巧妙な偽装を見抜くのは困難だったと抗弁
▼これにたいし国土交通省の役人は、偽装の手段は単純で稚拙だったという。しかし、国土交通省のイーホームズにたいする検査は毎年されていたにもかかわらず、帳簿の保管状態や検査員数の点検が中心で、建築確認の検査方法の中身は詳しく調べていなかった
▼一体誰が悪いのか。国交省はこれまで性善説に立っていたが、これからは性悪説で対処する、というだけ。この値段なら買えると長期ローンを組んだ人間だけが損を見る
▼これが今の日本の縮図。広くて、安いマンションがあるわけがない、だまされたあんたの自己責任、というわけだ。建築確認の民間委託も、こんな結果をもたらした。国交省は建物に欠陥があった場合に保証金が支払われる保険への加入義務の検討をいうだけ
▼小さい国家の名の民間委託の弊害の大きな一例だ。

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