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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2248号/05.12.12
 日本が内戦に陥った。20××年のことだ。06年に皇室典範が改められ、女性天皇、女系天皇が認められた。事態はその後、女性天皇の誕生、そして女系天皇の初登場という所へいたった
▼これに猛反発したのが超保守派系の保守自由党。たいして民衆党や大衆党は女系天皇を拍手で迎えた。両者による正統天皇をめぐる争いは、ついに武力闘争に発展
▼近隣諸国も内政不干渉を理由に傍観。財界なども、この内戦を期にスクラップアンドビルドをはかろうと見解を表明しない。このとき、どういう立場で何をもって臨むのか、と考えていたとき、夢からさめた
▼小泉首相の私的諮問機関が女性天皇、女系天皇の存在を認める答申を出し、来年の通常国会にその旨を入れた皇室典範の「改正」をはかるという。このとき保守派のなかから反対論が出てきた。女性天皇はいいが、男系でないと天皇制は崩壊すると
▼この人たちによると、多くの人を弾圧し殺害してきた「国体」概念なるものを変革し、天皇制をなくそうとするたくらみが、この「改正」にほかならないらしい
▼天皇制の存続だけを目的にした「改正」の姿が、答申からは透けて見える。天皇自身の意見を聞く、あるいは天皇制がいまの日本に本当に必要なのかどうかなどの開かれた論議が必要なのにない。海外誌であるニューズウィーク誌のみが論陣を張るという現状は、あまりにさみしすぎるのではないか。

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