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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2344号/07.11.12
 大阪市長選がはじまった。その第一声を聞きにいった帰り、地下街で号外を手にもつ人たち。いまどき、いったい何の号外と思って捜して手渡してもらうと、「小沢代表辞意」のべ夕白ヌキの大見出しがとびこんできた
▼「大連立」協議をすすめようとしたが、民主党内の反対でダメになったので責任をとる、というものだ。5日には、このままでは民主党は総選挙にかてない、とまで語った
▼政治の一寸先は闇とは、よくいったものだ。こんな事態、だれが予想した。せめて、密室の会談ではなく、監視役をつけていれば、というのが凡人の見解
▼監視といえば、富山や志布志でのえん罪事件に、警察庁が出した来年度からの方針が、全国の警察本部に取り調べ状況を監視する専門部署を新たに設けること。また国家公安委員会は取り調べの監督強化や時間管理の厳格化の対策を検討するよう指示した
▼新設部署は「適正捜査管理監」。取り調べ室の内部の監視、取り調べ役に容疑者から自白の強要や暴力の有無を聞きとるという。しかし、取り調べの全体に人員を配置できるわけはないし、だれが強要や暴力の有無をしゃべるだろうか。そんなことをいえば、取り調べ官の反感をかい、よけいにひどい扱いを受けることは経験則からも明確
▼より根本的に代用監獄をなくす、全取り調べ過程の可視化こそが重要だ
▼より根本的にという態度は、政治でも同じだと思うのだが。

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