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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2359号/08.03.03
 道路を車で走っていると、突然大型車が割り込み。ウワーと思っても、仕方がない。あるいは高速道路を走っていると、後ろから大型車がパッシング。左車線へどけ、という意味だ。これまた、仕方なく左に入る
▼こちらは軽四。大型車にぶつけられたらどうしようもないからだ。もちろん、これは地上での話。海上でも同じようなことが繰り返されている
▼イージス艦は、防空能力が優れたもので、遠くの敵機やミサイルを正確に探知でき、一度に多くの目標と交戦できる対空戦闘能力によって支えられている。世界最高峰の防衛機能を有しているといわれている
▼海上自衛隊がもつ「あたご」もイージス艦だ。これが、漁船銀座といわれる場所を、自動操舵で航行していた。しかも12分も前に、漁船がいることを知りながら衝突回避処置もとらず、漁船を真っ二つに割る衝突事故をおこした
▼ここにある発想は、そこどけそこどけ、イージス艦がとおる、というものだ。げんに、他の漁船は本来はイージス艦が取るべき衝突回避行動を取っている。でないとぶつけられるからだ
▼「平時」ですらこの調子なのだから、「戦時」になるともっとひどくなるのだろう。この事故でも防衛相は明確な責任を取ろうとしない
▼軍隊が守るのは国体や支配者の利害だけであることは、先の大戦でも、とりわけ沖縄戦で見事に証明された。軍隊はいらないの声をもっと上げる必要がある。

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