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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2435号/09.09.14
 カーナビシステムに異常が起きているという。軍事用衛星であるものを使って車の位置や周辺の状況を捕まえるためのものだったのが、カーナビ。民生利用というやつだ。ところが、衛星の数が足りなくなり、しかも積んでいるシステムが古くなってきている。だから、表示される車の位置が少しずれたりするようだ
▼システムが古くなり、有権者などとの間に、大きなズレを生んだのが自民党政権。なぜ選挙に負けたのかを「国民に聞いてみないとわからない」と答えた麻生総理が、その典型だ。地方の自民党若手などからは、解党的出直しをはかるため、自民党会派を抜け、新たな会派結成などの動きも出てきた
▼民主党を軸にした新政権の樹立は、大きな地穀変動をいよいよ及ぼしつつあるのが現状。本紙が読者の手に届く頃には、鳩山政権の骨格、新閣僚も決まっていよう
▼一連の変動のおおもとは、現代が大転換期にあること。つまり、部落解放運動だけでなく、この社会のあらゆる領域で「いままでどおりには暮らせない」という状況が訪れているということ
▼たとえば産業界。大量生産消費の典型であった自動車産業モデルが崩壊した。時代は環境にあった、公益型の地産地消型の産業を求めている。そこへ転換しきれるのかどうか
▼民主党政権をめぐるきしみは当面続くだろうが、大転換期だという自覚をもち、私たちもそこを乗り切れるのかどうかが、問われる。

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