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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2495号/10.11.22

原子炉時限爆弾
大地震におびえる日本列島

広瀬 隆 著  ダイヤモンド社(定価1500円)

書籍画像

 日本は原子力発電プラント2基をベトナムに売りこむことに「成功」した。国内でも原子力発電の推進に大きく舵をとってきている。これらの推進論者のいう「環境保護」も「クリーンエネルギー」も虚構であることを、わかりやすく考えさせてくれるのが本書。
  東海地震が今後30年間に起こる確立は87%と政府の地震調査研究推進本部はいう。しかもこの地震はマグニチュード8をこえる規模のものと予測されており、直撃をうける所に浜岡原発が立地している。浜岡だけではない。六ヶ所村、柏崎刈羽、敦賀、美浜、もんじゅ、島根、伊方など、活断層上、あるいは至近距離にある原発や核施設がほとんど。
  本書のタイトル「原子炉時限爆弾」は、このことを指して警告、1日も早い廃炉をよぴかけている。必ずおきる大地震に、原子力発電所は耐えられず、必ず大事故をひきおこす。大事故がおきれば、日本列島全体が耕作不能となり、当然、人も住めなくなる。まず、ともに生きのぴるために何をなすべきかを考え、行動することを願って書かれたもの。
  本書とあわせ、反原発運動連絡会編のブックレット「原発震災―止めるのはわたしたち」もあわせて読んでほしい。      (E)


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