pagetop
部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2487号/10.09.27
 大相撲が熱い。先場所が何だったのかというほど、テレビ中継も盛りあがっている。白鳳が千代の富士(現在の九重親方)のもつ53連勝を抜いた。あとは双葉山の69連勝をめざし、追い抜くことがファンの夢
▼双葉山が70連勝を逃したときの言葉が「我いまだ木鶏(もっけい)たりえず」だった。木鶏とは木製の闘鶏のことで、「真に強いものは敵にたいして少しも動じないことのたとえ」
▼現代社会で強いものは検察。しかも東京、名古屋、大阪にしかない特捜部となれば、泣く子も黙る、といえば大げさか
▼民主党の代表選に出た小沢元幹事長を揺さぶり続けているのが東京の特捜部であるのは有名。しかしこの事件の捜査も、相当無理をしたもので、民主党政権誕生への意趣返しととられてもしかたない
▼本来、検察は法と証拠にもとづき真実を追求する組織だ。ところが、郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で、大阪地検特捜部の主任検事が罪を左右する核心的な証拠のフロッピーディスク内文書の日付けを変更、改ざんをしていたことがわかった
▼これは検察の描いた事件の中身に合うように文書作成日付を専用ソフトを使って書き換えたもの。主任検事は、「遊んでいて操作を誤った」といいわけしているというから、あきれる。誰が聞いてもそれは嘘
▼証拠偽造が日常茶飯事なら検察への信頼は大きく揺らぐ。検察は木鶏ではなく、せめて本当の公僕たれ、といいたい。

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)