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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2532号/11.08.29
 大阪維新の会が、「職員基本条例案」と「教育基本条例案」の最終案を固めた。これらは大阪府議会、大阪市議会、堺市議会に議員提案され成立がめざされる
▼職員基本条例では、「公僕であるべき公が権力の中枢に座り、民が従属している。民主体の社会とするために公務員制度改革をおこなう」としている。しかし現実には、評価制度を導入し、最低評価が続くと免職、命令に従わないものは処分するとし、上司や首長の顔色をうかがい迎合する職員を大量生産することにしかならないのではないか
▼これでは民主体でなく、「権力の中枢に座」る首長に公務員と民を従属させるものにしかならない。しかも公務員労働者への「ねたみ」を組織し利用しようとする意図が透けて見える
▼教育基本条例は、首長に教育委員罷免権を与え、学校長にも幅広い裁量権を認め、教職員には校長の職務命令や経営方針に服すことを義務づけている。違反者には処分が待っている
▼しかも学校選択の自由化、高校の学区廃止など、資本からの要請に応える項目も挿入されている
▼岡山県の湯郷温泉は賑わった。なでしこジャパンが合宿訓練をおこなったからだ。日頃は閑散とした温泉は活気づいた。彼女たちのけしてあきらめない姿勢が共感をよんだ
▼さまざまな攻撃の前に、新たなステージを切り開くとりくみを、けしてあきらめないものとしてすすめること。求められているのは、この精神だ。

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