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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2607号/13.02.18
 あるコンビニが女性向けスイーツを開発し売れている。開発の手段は、何時頃、どのような客が訪れ、何を買ったか、のデータ分析による。昼や夕方にスイーツを買う女性客が多かったのだ
▼こうした分析はどうして可能なのか。コンビニが発行するポイントカードを利用する。いつ、どこで、だれが、何を買ったかがカードから記録される
▼知らず知らずのうちに、私たちはポイントがたまることを喜びながら、企業の商品開発や戦略に協力していることになる
▼たとえば鉄道の接触型のカード。これも会社が入手したい、人の移動が把握できる。どこの駅が乗降が増えているかなどの情報も。私たちは日常的に協力させられているのだ
▼これが国家規模になると国勢調査で人口などこの国に住む人びとの動向が把握される。しかし権力がほしいのは日常的な人びとの動向。そこで登場しようとしているのが共通番号法案。文字どおり国民総背番号制だ
▼米が遠隔操作で爆撃などをおこなう無人機の問題で揺れている。こうした行為が人道的なのかどうかが焦点という。非戦闘員にたいする誤爆が多いからだ
▼米で計画されているのが無人機を国内で飛ばすことだ。目的は情報収集。上空からレーダーやカメラを使い、あらゆる情報を収集し「犯罪」を防ぐという。だが本当は住民への日常的監視。日本がまねる日は近い
▼牧神にしたがう羊生活は、そろそろ卒業することが必要だろう。

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