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コラム
荊冠旗 第2662号/14.04.14
 点から線へ、線から面へ。安倍政権の戦前レジームの回帰のための政策がすすんでいる。一つひとつの課題をばらばらに出しているように見せながら、じつはそれは相互に関連づけられている。総合的に展開してきている。しかも民衆の抵抗をうまく削ぐ方向で
▼「集団的自衛権」をめぐっても、まずは自民党議員への洗脳に余念がない。議員の頭のなかが変わったところで、世界はさまざまに解釈されているだけ、という現実があるだけだ
▼国会のなかで、民衆のなかで論議されてこそ民主主義というものだろう。だが、そのような姿勢は望むべくもないのかもしれない
▼安倍首相がとなえるぼが積極的平和主義。この言葉、03年頃から国会で使われてきたという。では、そのオリジンはどこにあるのか。1942年に米の社会学者、ライトが使ったのが最初。のちにノルウェーのガルトゥングが定義した
▼戦争のない状態が消極的平和主義で、戦争だけでなく貧困や搾取、差別などの構造的暴力もなくなった状態を積極的平和主義とした
▼安倍首相が使うのは米などの同盟国や価値観を同じくする国が攻撃された場合、戦争で排除するという意味。真逆の使い方をしているのだ
▼酒を飲み過ぎ翌朝は反省。これをくり返している間は進歩がない
▼安倍政権は、第1次政権での失敗から学び、不断に改憲への途を歩み続けている。私たちも、闘いの失敗から学び、不断のとりくみを展開しよう。

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