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コラム

荊冠旗 第2691号/14.11.17

 鉄腕アトムの最終話はいろいろなバリエーションがあるようだが、覚えているのは人類を救うため爆弾をかかえて太陽に突っ込んでいく姿だ。
まるで突撃隊のように、幻想の共同体のために
▼ロボットというと私たちの多くはアトムのような人型のもの、知能を備えたものを考えてしまう。幼いときからの漫画の影響かもしれない
▼最近話題になったのが、ソニーが1999年から生産販売してきた犬型ロボットのアイボだ。人工知能をつみ、飼い主と会話をすすめるほどに、その傾向を読み取り、対応の仕方を覚えていく。まるで子犬が成長するように
▼しかし06年にソニーはロボット事業から撤退、アイボも生産・販売が中止された。そして今年、メンテナンスも終わった。まるで家族のように接していた人も多くいたようで、残念だとの声も漏れた
▼ロボットも実際に使われる多くは生産の現場。溶接などに使われるアーム型というのもある。ある自動車会社で使われているとき、人間が疲れ知らずのロボットのペースにあわすのはおかしい、それは非人間的だとして改善させた例が、解放運動のなかにあったことを知った
▼いまロボットで連想するのは、先進国はロボットで途上国は人間が争い、戦争する姿だ。そんな近未来はいらない
▼集団的自衛権の問題などを棚上げし、景気浮揚を焦点に総選挙に打って出ようとする策動がある。安倍の選挙ロボットに負けるわけにはいかない。

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