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ディサービスの利用者が
隣保館で差別発言
「人になれない人」などと
「解放新聞」(2002.9.9-2085)

 【埼玉支局】県連は七月十五日、上里町役場で上里町隣保館差別発言事件の第1回糾弾会をひらき、片岡明幸・委員長はじめ、地元児玉郡協を中心に県内各支部から百二十一人が参加。上里町からは関根・町長や隣保館職員など関係職員が出席、差別発言したAも出席した。
 事件は今年四月十九日午後二時ごろ、上里町隣保館の訓練室でデイサービスを利用しているAが、祭りの話題のときに「会津田島では、お祭りに参加できない人たちがいた。その人たちは『カーボー』とよばれていた」と発言。職員の「『カーボー』ってどういう意味」との質問に、四本指を出し、「人になれない人」とのべたもの。
 糾弾会では、町田久・書記長が経過報告し、問題提起。Aは「会津田島に嫁にいくとき、親や兄弟から、田島のほうにいくとカーボーとよばれる人がいる」と聞いた、などと語り、「いまでも祭りに入れないのか」との質問には「いまはわからない」と回答。毎日利用している隣保館施設の意義・目的も「知らなかった」と答えた。反省文を読みあげ、「深く反省し、今後は隣保館や町の研修会に参加して同和問題を正しく理解します」とのべた。県連は、町や隣保館の根気づよい指導を要請した。
 糾弾会では、そのほか、町行政が事件内容を十分討議していないことが判明。町の姿勢を厳しく追及し、町田書記長が「関係者が十分協議する時間があったにもかかわらず、まったく協議されていない。発言の背景や町民の意識の分析、今後のとりくみなどについて次回までに見解を出してほしい」とまとめた。


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