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撤廃へ誓い新たに
被差別戒名物故者への追善法会で
「解放新聞」(2002.9.30-2088)

 曹洞宗大本山永平寺(福井県永平寺町)で、九月十二日午後、被差別戒名物故者追善法会が営まれた。この法会は、亡くなった者に差別的な戒名をつけるという過去の過ちを反省し、宗教者の責務を果していくために毎年この時期(総持寺は七月)にとりくまれているもの。
 永平寺から宮崎奕保・貫首、南澤道人・監院や大竹明彦・曹洞宗宗務総長ほか宗議会、関係者六十人が参列した。来ひんとして部落解放同盟からは、組坂委員長、吉田財務委員長をはじめ、福井、愛知、兵庫、広島の各県連が参加した。また、行政関係者、全日本仏教会関係者など三十人が参加。法会後には懇談会がもたれた。
 法会は法堂に、被差別戒名物故者の祭壇が設けられ、宮崎貫首を導師として営まれた。僧侶たちの読経のなか組坂委員長などが焼香し、部落解放・差別撤廃への誓いを新たにした。

過去帳の改正状況など報告

 懇談会では、南澤・監院による「差別撤廃・人権尊重にさらに視野をひらいてとりくみたい」とのあいさつにつづいて、大竹宗務総長があいさつした。大竹宗務総長は、本年の法会は、七五〇年大遠忌中のことであり、道元禅師の前で新たな決意をしたとのべ、これまでのとりくみについて報告。差別墓石、過去帳の改正状況や差別事件へのとりくみ進行状況を報告した。
 また、法会後には参加代表者と宮崎貫首との会見がおこなわれた。宮崎・貫首は今年百二歳。子どもの頃は、細く体が弱かったなど、小さい頃のエピソードを披露した。


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