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浄土宗が差別戒名で追善法要
「解放新聞」(2003.07.21-2129)

 

 浄土宗差別戒名物故者追善法要が7月2日、京都にある大本山・清浄華院の大殿で営まれ、宗議会議員ら関係僧侶300人が出席。部落解放同盟からは組坂委員長はじめ、府県連の代表が参列した。
 浄土宗は96年に法要を開始、総本山・知恩院と7つの大本山での法要が一巡。来年度からは大本山のない教区で営まれることが報告された。
 法要は、清浄華院の大田秀三・法主を導師に、音楽法要として営まれた。合唱は浄土宗京都教区寺庭婦人会有志。脇導師は水谷幸正・宗務総長、熊谷靖彦・宗議会議長がつとめた。
 水谷宗務総長は追悼の言葉で、「差別戒名を付し死後にまでも苦しみを背負わせ、差別から眼を逸らせてまいりました。この事実を我々浄土宗僧侶一人ひとりが真摯に受け止め反省し、それぞれが深く懺悔を行なわなければなりません」と表明、墓石改正も未だすべてにはいたってないことも謝罪、「愚者の自覚」に立ち返り、「共生」の教えのもと、浄土宗人権アピール 「あなたとわたし ちがうからステキ 出会えてよかった あなたのいのち わたしのいのち」を指針に平等化他行を実践していくことを表明した。
 組坂委員長は、心にしみいるすばらしいハーモニーの音楽法要にお礼をのべるとともに、1日も早い差別戒名墓石の改正をと訴えた。
 法要に先だち、出口芳演・浄土宗同和推進事務局長が講演「出会えてよかったあなたのいのち わたしのいのち」をおこない、法要後は、浄土宗の参加者と部落解放同盟の意見交換をおこなった。


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