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「エタ死ね」と差別落書
大阪・和歌山の県境ハイキングコースで

「解放新聞」(2004.01.19-2153)

 

 【大阪支局】昨年10月4日、大阪府と和歌山県の県境にあるハイキングコースで、またも悪質な差別落書が発見された。

明らかに同一人物の犯行

 差別落書は、「箱作地内ハイキングコース」で発見され、コース内の立て看板や自然石、木に打ち付けたベニヤ板などに「エタ死ねぼけ」「穢多に告ぐ税金払ってから文句言え」「三悪追放 エッタ 朝鮮 ヤクザ」、またベンチには「部落民座るな」など20数か所にわたって書かれていた。
 箱作地内ハイキングコースは、前回、発見された紀伊高原と銀の峰ハイキングコースの北西に位置する。発見は「自然と本の会」メンバーがハイキングコースの整備で入山したさいに見つけ、阪南市人権推進課に連絡。同月6日の同市と鳴滝支部で現場確認、8日に消去作業をおこなった。
 差別落書は、同会メンバーが前回入山したさいにはなかったことから、9月28日から10月4日の間におこなわれたと推測される。また、看板を打ちつける道具を持参するなど、前回とほぼ同じ手口であることから同一人物による犯行と思われる。
 差別落書は部落差別、民族差別、女性差別を煽動する重大な人権侵害である。阪南市では市の広報で市長のコメントを発表する一方、行楽シーズン前のハイキングコースの巡回強化や、コース入り口に「差別落書は人権侵害です」と書いた啓発看板を設置する。


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