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もう一つの世界へ――青年
のカで参議院選挙を闘おう
「解放新聞」(2004.01.19-2153)

 

 「もう一つの世界は可能だ」。1月16日からインドで始まった第4回世界社会フォーラムのテーマだ。差別のある今日をそれとは違う「よき日」につくり変えようとするわれわれの運動に通じる。初のアジア開催となる今年のフォーラムで「門地差別」が大きくとりあげられる。この問題への世界の関心は大きい。われわれも昨年12月、反差別国際交流青年研修でネパールを訪れ、部落差別と多くの共通点をもつカースト差別と闘うダリットの人たちと交流を深めた。こうした成果を、一度きりの研修に終わらせず、地域の青年部活動に国際連帯のとりくみを位置づけ、より継続したものへ発展させよう。国際社会の枠組みのなかで部落解放運動をどうすすめていくか、青年の創意に期待する。

 国内では、小泉内閣が自衛隊イラク派兵を強行し、「戦争ができる国づくり」を急いでいる。米国へ巨額の戦費を提供し、国内の福祉や教育、社会保障は切り捨てている。国民管理を強化し、自由を制約する。そんななかで差別が強化されている。民族学校の生徒が襲われている。部落にたいしても、インターネットや一部のメディア・政党による、執拗な差別扇動がつづいている。これが暴力による攻撃に移行しないという保証はない。今は、解放運動の力で露骨な差別事件を封じこめている。しかし、部落差別はより陰湿に、より巧妙になっている。われわれには、今日の部落差別と闘う力が求められている。青年の感性で、暗闇に潜む差別を、白日のもとへ暴きだそう。青年の言葉で、部落差別を伝えよう。多様な差別糾弾闘争の実践をもって、戦争へつながるすべてのものと対決しよう。

 戦争の足音が響き、国の行く末が問われている時、部落解放同盟は7月11日投票の参議院比例区選挙に松岡とおる中央書記長を擁立し闘う。反差別・人権の旗を高く掲げ「解放の議席」獲得をめざす。それは、国政に一石を投じ、日本を変え、世界を変えるはじまりである。すべての青年部活動をこの選挙のもとに集約し、青年の運動として展開しよう。
 若者の政治離れがいわれて久しい。しかし、地域での青年の直面する課題、すなわち仕事、教育、住まいやくらしをはじめ、友情や恋愛、夢や希望、あるいは遊びにいたるまで、政治の影響を受ける。部落差別の撤廃をめざすわれわれは、政治に何を求めるのかを意思表示しなければならない。政治への参加が必要なのである。
 立つからには必勝を期す。しかし、内容が問われる選挙でもある。青年がどのような「よき日」を求めるのかを問う選挙戦にしよう。差別から逃げず、部落をごまかさず、われわれがわれわれのまま部落民として尊重される社会を求める意思表示として、すべての部落青年に投票を促そう。創意をつくし、平和と人権、環境を指向するすべての青年の絆を結ぶ運動として選挙戦を展開しよう。青年の力が「もう一つの世界」を可能にする。


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