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特別抗告の補充書
狭山弁護団が最高裁に提出
証拠物の閲覧・謄写申請書も

「解放新聞」(2004.04.05-2164)

 

 狭山事件再審弁護団は、3月23日午後、最高裁に「特別抗告審補充書」を提出した。この日提出したのは、この補充書のほかに、事実調査報告書と証拠物の閲覧・謄写申請書。藤井敏明・調査官に約1時間にわたって補充書などの要点、証拠開示などを説明した。
 補充書はA4判182ページで、伝統的筆跡鑑定方法による警察側3鑑定批判、弁護団がこれまで提出した筆跡にかかわる鑑定書などの要旨、斎藤第5鑑定・同補遺の意義と自白の全面的再検討の必要性で構成されている。事実調査報告書は、漢字ひらがな交じり文で特定の文字または文書の一部にカタカナがあらわれる事実と、ひらがな「で」に漢字「出」が使用されている事実を調査したもの。カタカナ「ツ」字が脅迫状と上申書に使われているが、「ツ」字を使うことが希少性にはあたらないことなどを明らかにした。閲覧・謄写では、脅迫状と封筒の2条痕線の存在などを顕微鏡、内視鏡で明らかにするために、脅迫状と封筒への閲覧・謄写を求めている。
 補充書の提出を、中山主任弁護人はじめ、松本、横田、中北、北村、福島の各弁護人がおこなった。


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