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女性ネットを結成
松岡とおると人権立国めざし
「解放新聞」(2004.06.07-2172)

 

 松岡とおると人権立国をめざす女性ネットワーク(松岡とおる女性ネット)の結成集会を5月24日夜、東京・総評会館でひらき、さまざまな性差別の課題をはじめ、当事者が自分の力をだしあい、ともに人権立国をめざすことを誓いあった。
 結成集会は、人材育成コンサルタントの辛淑玉さん、I女性会議中央本部議長の津和慶子さん、部落解放同盟中央女性対策部長の岸田華子さんの3人がよびかけたもので、120人が参加した。
 集会では、津和慶子さんをコーディネーターに、衆議院議員の石毛鍈子さん、働く女性の人権センター「いこ-る」榊原裕美さん、松岡とおる書記長でシンポジウムをおこなった。
 主催者あいさつを岸田女対部長がおこない、女性差別のわかる国会議員が少なく、差別の痛みのわかる松岡とおる書記長をぜひ参議院にと訴え、部落解放同盟も全力をあげて闘うと決意を表明した。すべての差別をなくすため、ともに「松岡とおる女性ネット」の7つの政策を実現しよう、とよびかけた。
 辛さんはビデオメッセージで、政治は弱者救済でないとダメ。理不尽と思う人が声をあげることが政治を動かす。松岡とおるさんは弱者の気持ちがわかるので推している。いかに国政の場に送っていくかが課題。送れば社会もよくすることができる。女が動けば社会を変えることができる。いっしょにがんばりましょう、とよびかけた。
 松岡とおる審記長はシンポジウムで、部落解放同盟から当事者の候補者をだすことになったが、これは同時に日本の人権政策確立のための候補者でもあり、それが私の使命だと思っている。ともに支えあい、きたえあい、闘おう、と決意を表明した。

松岡とおる女性ネット 7つの政策
●男女がともに仕事と家族費任を両立させ、働き やすく、もてるカ(パーソンパワー)を発揮できる社会システムを実現します。
●非正規雇用労働者(パート・派遣)の7割を女性が占めています。同じ仕事をしながら正規労働者と賃金や労働条件に大きな格差があります。均等待遇の法律を制定します
●DV(ドメスティック・バイオレンス)は、男性から女性に対する暴力が庄倒的多数です。社会全体でDVが、人権侵害であるとの認識を共有し、シェルターやカウンセリング活動など、実効ある被害者への救済・支援策とともにDV根絶にむけた取り組みを充実します。
●いつ、何人子どもを産むか、産まないかを自分で決め、結婚していてもしていなくても、子どもを産み育てることができる環境をつくります。
●選択的夫婦別姓の導入、婚外子に対する差別の撤廃、多様な家族のあり方を選択できるよう民法改正などを実現します。とりわけ困難に直面しているシングルマザーへの支援策を充実します。
●現在の社会保障奉金・介護・医撃はすべて世帯単位になっており、非婚の単身者は不利になるしくみです。女性が婚姻の有無や働き方にかかわりなく、自立して生活できる個人単位のしくみに変えていきます。
●あらゆる政策決定の場に女性の参画を保障するしくみをつくります。人権問題やジェンダーに敏感な、男女平等政策を充実します。

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