pagetop
   

 

 

明日へふみ出す第一歩、徳
島全青の成功をかちとろう
「解放新聞」(2004.08.09-2181)

 

 「つかもう私たちが輝ける未来/闘う私たちに未来がある/明日へふみ出す第一歩」―を集会スローガンにした部落解放第48回全国青年集会を9月4日から3日間、徳島市の徳島県教育会館を主会場にひらく。全国の青年は各地で準備をすすめ、徳島全青の成功をかちとろう。
 ここ数年、中央青対部では全青の改革にとりくんできたが、徳島全青でもいくつかの新しい試みが企画されている。集会初日には、全体会終了後に会場を市内の宿舎に移し、立食パーティー形式で全体交流会をおこなう。これは「青年の交流を重視したい」という声を尊重して企画されたもので、交流会ではバンドの演奏やゲームなどが計画されている。
 分科会も、これからの解放運動、解放同盟、生き方の3分科会を設け、そのなかに狭山や平和、子ども会・高友、恋愛・結婚など9つの分散会を設定した。分散会の企画と運営は都府県連青年部が担当する。最終日は、「徹底討論! 青年と部落解放連動」と題して青年の代表者によるシンポジウムをおこなう。

 青年の「運動離れ」が指摘されて久しい。しかし、昨年の全青参加者のアンケートをみる限り、青年の運動への参加意志はけっして小さくはない。昨年の調査をみると、結婚や恋愛・友人関係など、なんらかの形で「差別された経験がある」と回答したものが37.1%もいた。差別の認識についても「(差別は)たくさんある」と回答したものが77.3%もいる。差別は「なくなってきている」(21.9%)と感じている青年よりも、「増えてきている」(23.0%)と感じている青年のほうが多い。個人として解放運動を「続けたい」と思う青年(73.1%)が「続けたくない」(21.1%)を大きく上回っている。「部落を隠したい」と思っている青年より、「隠したくない」「どちらかといえば隠したくない」のほうが圧倒的に多い(82.5%)。部落を「誇りには思えない」というよりは、「誇りに思う」青年のほうがやはりずっと多い(75.0%)。
 ただし、中央本部や都府県連の活動にたいして不満を抱いている青年や「よくわからない」と思っている青年が相対的に多い。

 「特別措置法」のない時代をむかえて、行政だけでなく部落解放運動自身が新しい運動へと脱皮を迫られているが、部落の青年を運動にどうとりこむのか、青年の要求や感性をどう運動に反映させていくのかは、解放同盟にとって重要な課題だ。なぜなら、青年の現状認識や被差別体験がある意味では1番現実に近いといえるからだ。
 開催地の徳島では、全青へ向け実行委員会を結成して準備がすすめられているが、これに応えて全国の青年部も、徳島に結集しよう。9月4日、徳島に集い、おおいに議論し、おおいに交流し、解放連動をになう青年のつながりを強固にしよう。
 平和と人権が脅かされようとしている現在、部落の青年が日本の人権運動の先頭に立つようなきっかけを、この徳島全青で創り出そう。


「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)