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部落問題資料室
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部落解放文学賞へ
の応募を広げよう
「解放新聞」(2005.5.23-2219)

 つい先ごろ、本紙4月25日号に第31回部落解放文学賞の入賞者名の発表があった。児童文学と記録文学の2部門を除く五つの部門(詩・識字・小説・戯曲・評論)から、入選作5、佳作9が今期選ばれる結果となったのだが、受賞者のみなさんにはまず心からのお祝いを申し上げておきたい。
 ただ、事務局を預かるものとしては応募者の少なさがなんとしても残念なのだ。ちなみに前前回は162篇、前回は129篇の応募しかなく、それが今回若干増えて207篇になったとはいうものの、それでも寂しさは、なおぬぐえないというのが率直なところだ。
 ちなみに前回の応募者数を部門別にみると、詩が46篇、識字が43篇ということで、この2部門だけで約7割を占めるということでもあったのだが、それはあくまで文学賞の応募者全体に占める割合が多かったという事実を示しているだけで、それ自身が識字運動の活性化を意味しているということでは決してないということもみてとっておくべきだ。

 部落300万兄弟姉妹という。実際、部落解放文学賞の応募資格にはなんら制約もないのだから、少なくとも識字部門にあってはもっと応募者があってしかるべきだ。正直、今年は「国際識字の10年」が国連によって提唱されてから3年目に入っているのだが、にもかかわらず何故そうなのかを、このさい調査活動などを通じてぜひとも明らかにしていく必要があるように思える。
 あと一つ、識字や詩部門への応募者に比し他部門の応募者がひじょうに少ないことなども気がかりではある。同じく前年の例では小説部門が18篇とかろうじて二桁台にはなっているものの、記録文学と評論部門が各7篇、戯曲部門2篇のみという文字どおりの寂しさなのだ。原因はいったいどこにあるのだろうか。

 また、今回の識字部門の応募者が大阪府からと広島県からのものに限られていたということなどもきわめて象徴的な出来事だった。その他の府県でも、識字運動をはじめ、文化活動はそれぞれに特徴をもち、かつそれなりに活発におこなわれているはずなのだ。
 だとすれば現状、それと部落解放文学賞をつないでいくパイプがどこかで切れてしまっているのかも知れない。もしそうならそのパイブを早急に修復していただき、今年度第32回の応募者が倍増になるようさまざまな努力を積み重ねていただければと思う。
 のみならず、各都府県連で過去から現在までの解放文学賞の受賞者との連携を軸に、文化活動の活性化につなげていくことなど、ぜひとも企画立案していただきたいと思う。

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