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部落問題資料室
NEWS & 主張
いまも社会的な差別・偏見が
ハンセン病問題で人権講演会
「解放新聞」(2005.6.27-2224)
 【愛知支局】甚目寺支部が、4月9日、甚目寺町にある円周寺で、講師に東海地区退所者原告団「さくらの会」代表の平野昭さん(多摩全生園社会復帰者)を迎えて「現地で学ぶ人権講演会」をひらき、100人が参加した。
 講演会では、甚目寺支部の加藤賢治・支部長が、「愛知県は全国にさきがけて「無らい県」運動をすすめた痛恨の歴史がある。その深い反省にたち、積極的に啓発活動をおこなう必要がある。患者本位の医療に徹した小笠原登・医師の出身である円周寺で開催するこの講演会を通じて、少しでもその精神に触れ、ハンセン病にたいする理解をふかめて欲しい」とあいさつした。
 講師の平野さんは、「いまも社会的な差別や偏見があり、ハンセン病の後遺症についての専門的な知識をもった医師が少ないために医療体制が整っていないし、また、住宅の確保などさまざまな要因で苦しめられている」と強調した。さらに、療養所を出て故郷で暮らすハンセン病元患者や現在も療養所で生活している人たちの社会復権のため、行政などに復帰後の受け入れ態勢の整備などを求めていく姿勢をのべた。
 会場では、ビデオ「ハンセン病・剥奪された人権」の上映をはじめ、パネル展もひらき、参加者は真剣に見入っていた。

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