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部落問題資料室
NEWS & 主張
「あいつら○タやん」
インターネットで差別書き込み
「解放新聞」(2006.05.29-2270)

 【福岡支局】「あいつら○やん」「エタの集まりやね」など、インターネットを利用した悪質な差別書き込みが増加し、高校生の間にも広がっている。携帯電話などで書き込みができる「高校別掲示板」がそれで、最近では匿名で、賤称語を使って差別、排除、侮辱する書き込みが多発している。

 こうした事態に県連は、県教委にたいして、サイト経営者への毅然とした法的な手段や、高校生たちの意識を変える有効な手立てをとるよう強く求めている。
 この「高校別掲示板」が問題になってきたのは、02~03年ごろからで、その掲示板をひらくと高校別に卒業生、在校生の書き込みコーナーがあり、誰でも自由に見たり、書き込みができ、しかも匿名にすると誰が書き込んだかわからないようになっている。
 当初は、高校生同士の情報交換だったのが、最近になると生徒や教師の実名を書いて誹誇中傷したり、排除を煽ったりする悪質なものが増えていた。が、いまでは、明らかに賤称語をつかって差別し、排除し、侮蔑する意図をもったつぎのような書き込み(別掲)が多数、見つかっている。
 「あいつら○夕やん」「エタの集まりやん」「かっこよくても、ぶ○くやったら意味ないやん」「きめぇーよ(気持ち悪いの意味)、ぶ○く民が、え○ひ○ん」などで、4本指を出している図の書き込みもあった。
 こうした問題が表面化したあと、学校や県教委はさまざまなとりくみをし、高同教や私学同推の会など教師たちのとりくみによって、「高校別掲示板」に憤りをもつ生徒も着実に増えているが、子どもたちの人権感覚や学校での部落問題学習のあり方、啓発の中身が今、まさに問われている。
 県連では、IT時代の匿名性を悪用した差別書き込みの現実を多くの県民にと、訴えている。

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