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部落問題資料室
NEWS & 主張
差別戒名を追善法要
浄土宗が福井市内で営む
「解放新聞」(2007.06.25-2324)
 今年度の浄土宗差別戒名物故者追善法要が6月6日午後、福井市の泉通寺(北陸教化センター)で営まれた。浄土宗が差別戒名という大罪を犯したが、これは法然上人の平等往生の教えに背くことであり、懺悔滅罪し、諸霊冥福のために毎年営んでいるもので、96年からつづけられている。法要は稲岡康順・浄土宗宗務総長が導師をつとめ、200人が参加するなか読経と焼香がおこなわれた。
 部落解放同盟からは浜岸政幸・福井県連委員長をはじめ、栃木、滋賀の代表が参加した。また、同宗連の代表も参加した。中央本部を代表して西島書記次長は、「民主主義が発展するなかで、残念ながら部落という属性に価値を見い出す社会がいまだに存在している。一個の人間が努力し、自己を高めることが正当に評価される社会を、と運動をつづけてきた。人間平等の視点で、ますます連帯してもらいたい。とりくみ強化をお互いにしたい」と共生を大切に、とお礼の言葉をのべた。
 翌7日の午前は、福井市内のホテルで浄土宗人権研修会がひらかれ、組坂委員長があいさつ。一連の不祥事をわびるとともに、提言委員会を立ち上げて厳しい批判をもらい、来年度の方針に生かしていくこと、「組織総点検・改革」運動にとりくんでいることなどを報告し、戦争へ向かうのかどうかの分かれ道にある現在、人権確立を主軸にとりくみを強めていく決意を語った。

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