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部落問題資料室
NEWS & 主張
長野県知事が部落視察
佐久市内のムラを歩く
「解放新聞」(2007.08.20-2332)
 【長野支局】村井仁・長野県知事が5月30日、部落視察と意見交換会をおこなった。これは、県連の要請に村井知事が「早い時期に現地視察と意見交換会をしたい」と応えていたもので、ようやく実現した。

190人が出席し意見交換会を

 視察では、山浦励一・佐久地区協議会議長、田村進・望月支部長、竹之内健次・県連委員長の案内で、はじめに佐久市内の部落を実際に歩き、これまでの対策の成果と課題について説明をした。
  また、近くの寺院で差別戒名墓石を視察し、死後もなお差別され続ける現実を説明した。
  さらに、佐久市(旧浅科村)・五郎兵衛記念館の(財)信州農村開発史研究所では、斉藤洋二同研究所所員が「水平社」当時の貴重な資料や部落に関する古文書などの内容を説明。村井知事は、興味深そうに実際に古文書に目をとおした。
  視察後は、佐久市・佐久勤労者福祉センターで、被差別当事者を中心とした190人が出席しての意見交換会をおこなった。
  村井知事は、「視察で私が認識している以上に認識した。法的には一応終了しているが、いまなお対応すべきことはあるし、差別がなくなったというつもりはない。今後、さまざまな人権問題について審議会を構成し、県としてのありようを示していきたい」とのべた。
  意見交換会では、多くの出席者から、知事に差別の現実をつぎつぎに訴えた。最後に村井知事は、「ひじょうに深刻な話もあることは事実、長野県知事として重い宿題と受け止めさせていただいた」と決意を語った。

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