pagetop
部落問題資料室
NEWS & 主張
「○○は非人のドロボウ」
JR栗林駅掲示板に
あとをたたない差別落書

「解放新聞」(2008.03.31-2363)

 【香川支局】JR栗林駅構内の掲示板に「○○は非人のドロボウ」などの差別落書が見つかり、1月10日、香川部落解放・人権啓発センターで第1回合同会議をひらき、発見後の対応や今後のとりくみについて確認、検討した。

合同会議で検討
  差別落書は、07年12月19日午前8時30分ごろ、JR栗林駅構内の掲示板にタテ8センチメートル、ヨコ90センチメートルにわたって「○町○丁目〇番地○○は非人のドロボウ キチガイ 頭おかしい 色狂い(○は住所、個人名)」と書かれていたのを駅職員が発見した。
  第1回合同会議には、岡本俊晃・県連書記長をはじめ、高松市協、香川県、高松市、JR四国から11人が出席。検討のなかで差別落書は、①掲示板正面には売店がある(開店時間は8時から19時)②JR栗林駅の始発は5時24分、最終は0時47分③駅員の常勤時間は7時から20時。駅員のいる事務所とホームからは掲示板が見えない、などのことから18日の19時から発見時間までに書かれたと推測された。
  また、落書に書かれていた住所に、対象人物の存在は確認できなかった。
  岡本県連書記長は、「今回のような差別事象が起こっても個人特定(被害者)できないと人権侵害として告発できない」とのべ、法整備の必要性を訴え、「職員研修のなかでも法整備について議論してもらい、同企連としても関心を高めるとりくみをお願いしたい」と要望した。
  この差別落書事件に関してJR四国は、警察に器物破損で被害届を提出した。


「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)