pagetop
部落問題資料室
NEWS & 主張
衡平運動の精神を学ぶ
香川県実行委
韓国人権ツアー

「解放新聞」(2009.05.18-2419)

国家人権委員会を訪問し研修
  【香川支局】「人権侵害救済法」の早期制定に向けたとりくみに活かそうと、部落解放・人権政策確立要求香川県実行委員会は2月23~26日、1923年に晋洲ではじまった白丁(ぺクチョン)の解放運動である「衡平運動」や、国家人権委員会の活動を学ぶ韓国人権ツアーをおこなった。
  人権ツアーは、金永子(キム・ヨンジャ)・四国学院大学教授を団長に、県連の岡本俊晃・書記長の事務局長はじめ17人が参加。晋洲(チンジュ)市を訪問し、金仲燮(キム・チュンソプ)・慶尚大学教授から「白丁」と「衡平社(ヒョンピョンサ)」の歴史や活動を学び、衡平運動ゆかりの場所をめぐった。また、ソウル市では、韓国国家人権委員会を訪問し、同人権委員会の設立の経緯や活動を学習した。
  金仲燮・教授は、「白丁は、朝鮮時代の身分制のなかでつくられ、職業もおもに屠畜・精肉・皮革産業に従事し、白丁以外との結婚を禁止されるなど死ぬまで差別された。衡平運動は、韓国人権運動の先駆であり、身分制度の解体や民主主義社会の発展に大きな影響を与えた。この運動の精神を学び、後世に伝えることが大切」と話した。
  国家人権委員会は2001年に設立された政府から独立した機構で、設立までの経緯と役割・機能、今後の方針などを学習した。おもな活動は、①国家人権行動計画を作成し政府に提出②差別禁止法案の提出③国家・行政機関の人権侵害の監視④国際人権条約・協約などの履行⑤差別や人権侵害の調査や勧告、予防のための人権教育など。同委員会は、「法や制度をとおして韓国社会が人権を尊重することになるよう、社会的文化的な実践をおこなっている」とのべた。

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)