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部落問題資料室
NEWS & 主張
入賞者が喜び語る
部落解放文学賞

「解放新聞」(2009.07.27-2429)

ここから生まれた文学は社会の力
 第35回部落解放文学貫の表彰式と懇親会を7月11日、大阪市内のベイタワーホテルでひらき入賞者、選者ら68人が入賞の喜びをわかちあった。
  表彰式では、辻本正教・部落解放文学賞実行委員会事務局長が開会あいさつにたち、「文学は、世界を把握、獲得する」営みであり諸外国の被差別民衆もそこに連なっている、と受賞者にお祝いをのべ、鎌田慧・文学賞実行委員会代表は主催者あいさつし、表彰状を入賞者1人ひとりに手渡した。
  今回は入選作が5篇、佳作は5部門から11編が選ばれた。懇親会では入選者が喜びを語り、「識字と出会ったから大切な弟のことを書き、書くことで、亡き弟とともに生きてきたんだと知った、胸がいっぱいでこれ以上はしゃべられません」と、声をつまらせる場面もあった。
  鎌田代表はあいさつのなかで「ここにくると心豊かになる。被差別者の文学運動が35回になった。感慨深い」と、被差別者が生みだす表現が日本の文学を支えている、さまざまな運動が弱体化していくなかで、この文学賞を維持している尽力に感謝をあらわした。そして、差別を見据え、そこからうまれた作品が、貧困が広がり、無残さを増した社会を変える力になる、「まだまだ、がんばっていい作品を書いてください」と、入賞者との出会いを喜んだ。

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