pagetop
部落問題資料室
NEWS & 主張
公正採用の徹底求める
長野労働局との懇談会で

「解放新聞」(2010.03.08-2460)

 【長野支局】県連は、09年10月20日に長野労働局と懇談をおこない、厳しい雇用情勢下にあるが、安定就労や公正採用選考の徹底などとともに、情報の共有化をはかる場を要請した。とくに、違反事例にたいしては、県内企業で就職差別につながる事例として、採用申込時に「帰省先」や応募用紙に「出身県」の記載をさせたり、「健康診断書」を一律に求めていることなど具体例を提示し各企業への指導徹底を強く要請した。

5項目を要請
  懇談会には、労働局側から関誠・企画室長ら8人が、県連からは竹之内健次・委員長ら5人が出席した。
  県連は、①相談体制の充実整備②統一応募用紙の徹底と求職者への公正採用問題の周知③情報交換の場(「進路保障会議(仮称)」)の設置④公正採用選考人権啓発推進員の状況⑤民間職業紹介業などへの公正採用選考の周知徹底、の5項目を要請した。
  労働局側は、「不況による厳しい雇用情勢をふまえ、緊急雇用対策で大幅な増員や、キャリアアップハローワーク信州や県とタイアップして緊急求職者サポートセンターを県内2か所に新設して体制を強めており、隣保館との連携で生活就労支援をはかる。統一応募用紙の徹底は高校担当者との会議で図る。違反事例は昨年度報告ではあがってないが関係機関の調査で報告されている事例があり、公正採用にかかわる趣旨をさらに徹底させる。「進路保障会議(仮称)」の設置は日常的な連携をさらに深めていくことで対応。公正採用選考人権啓発推進員への研修や民間業者への指導は担当者が出向き周知徹底している」などと回答した。
  さらに懇談会では、ハローワークと各地の隣保館との連携で、さらに就労支援をきめ細かくおこなっていくことを確認した。また、違反事例については、労働局側は違反事例はあがってないと答えたが、県連は事例を示して企業への始動を要請した。


「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)