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部落問題資料室
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本番体制で松岡参議院選挙闘争に全力投入しよう

「解放新聞」(2010.05.24-2470)

 第22回参議院選挙の公示日(6月24日予定)まであと1か月に迫った。部落解放同盟が推しすすめる第2期松岡参議院選挙闘争は、「基本方針と行動計画」にもとづく周到なとりくみが各都府県運・地協・支部でできているかを真剣に点検し直して、本番体制を盤石に整え、全力を集中した2か月間のとりくみを展開しなければならない。
  4月28日にひらいた第67期第1回中央委員会では、各都府県連の具体的なとりくみ状況をつぶさにふまえながら、松岡参議院選挙闘争のとりくみ課題を議論し、確認してきた。そこでのとりくみの現状認識は、「選聞体制と準備はできたが、具体的な選挙行動はこれから」ということであり、率直にいって各地のとりくみにバラツキがあるのが事実である。
  現段階では、中央本部から提起している「基本方針と行動計画」にもとづいて、各ブロック執行協議会がしっかりと当該都府県連のとりくみ計画を検討・点検しながら、都府県連・支部の責任で綿密な得票目標を設定し、それぞれの地域に適したとりくみをすすめるという基本に立って、いよいよ本番体制の総力戦で選挙闘争に突入しなければならない。

 再度確認しておくが、今回の松岡参議院選挙闘争の基本は、第1に同盟員1人ひとりが「3人以上の確かな知人・友人」の松岡支持票を獲得することである。第2に、組織・未組織を問わず全地区での支持者拡大のとりくみを徹底することである。第3に、被差別マイノリティの仲間や反差別のとりくみをすすめる多くの共闘団体や個人の人たちの支持を獲得していくことである。このとりくみの徹底以外に勝利の鍵はない。
  すでに、多くの都府県連で執行部役員が各支部オルグに回り、この方針の徹底と具体的なとりくみを要請する行動が活発におこなわれている。あるところでは県連役員が分担して全支部員への個別要請のとりくみを連日実施しており、まさに市町村議会選挙なみの「地を這う」とりくみをしている。このようなとりくみができるかどうかが今回の松岡参議院選挙の勝敗を決するのだという認識に立つことが決定的に重要である。
  しかし一方で、少数ではあるが真面目な支部同盟員から、「中央本部や県連から具体的なとりくみの指示がおりてきていないし、役員や幹部の人たちにも真剣味が感じられない。松岡選挙はこのままでは危ないのではないか」という切実な声が中央本部に寄せられていることも事実である。
  中央本部から提起されているとりくみの「基本日程」から立ち遅れているところは、早急に挽回を図り、本番体制での松岡参議院選挙闘争に全力を傾注してもらいたい。

 第2期の松岡参議院選挙闘争をとりまく情勢は、きわめて厳しいものがあることは周知のとおりである。鳩山内閣への支持率は急落しており、マスコミ各社の世論調査でも軒並み20%台前半という政権維持の危険水域になってきている。とりわけ、「政治と金」や普天間基地問題などの対応いかんでは政局そのものが大きく揺れ動く可能性があり、政権最大与党の民主党への批判も大きくなっている状況である。
  このような民主党への大きな逆風のもとで、民主党の比例区公認候補として松岡選挙は闘われるのであり、しかも48人の比例区定数枠にたいして民主党候補者はすでに44人を数えており、超激戦となるのは必至である。
  部落解放同盟は、組織内候補として松岡とおる中央書記長を押し立て、被差別当事者の思いを根底に置いた視点から日本の反差別・人権政策の確立をめざすことを決定して、2選必勝の闘いを推しすすめている。いかに民主党にとって逆風であろうとも、部落解放同盟は自らの組織内候補として、部落解放運動の浮沈にかかわる闘いとして第2期松岡参議院選挙闘争を勝ち抜かなければならない。

 中央本部、都府県運、地協・支部の幹部活動家は、松岡選挙をめぐる厳しい状況を真剣に自覚し、全同盟員が一丸となって必勝に向けたとりくみにすべてを集中していかなければならない。公示日(6月24日予定)まで1か月、投票日(7月11日予定)まで2か月を切った段階である。
  第2期松岡参議院選挙は、松岡とおるの個人選挙ではなく、部落解放同盟の組織選挙である。松岡参議院選挙必勝に向けてやるべきことは、すでに提起されている。
  今回の松岡参議院選挙は、部落解放同盟の長年の悪弊となっている「指示待ち運動」を脱却し、各級機関や同盟員1人ひとりが今回の選挙闘争の意義をわがものとして、自発的な創意にあふれるとりくみを実践していく闘いである。同時に、部落解放同盟の反差別・人権確立の日常活動が、同盟員はもとより地区内外の人びとから強い期待と信頼を勝ち得ているかどうかが掛け値なしに真正面から問われる闘いである。
  全同盟員が心を1つにして、反差別・人権確立を求める多くの仲間の力を結集して、第2期松岡参議院選挙闘争の必勝に向け、悔いのない闘いに邁進しよう。

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