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部落問題資料室
NEWS & 主張
「部落では自販機壊される」と
飲料販売会社員の発言で糾弾会

「解放新聞」(2011.05.23-2519)

 【大阪支局】「西成や部落では自販機が壊されることが多く、苦情の数も多い」と昨年の8月におきた飲料販売会社A社のB社員による差別発言事件の糾弾会を2月18日、八尾市の桂人権コミュニティーセンターでひらき、B社員をはじめ西郡、安中、西成の各支部代表が参加した。
 事件は、八尾市久宝寺緑地に設置のA社自動販売機の商品受け皿が破損していると公園利用者から苦情があり、公園管理者であり西郡支部員のCと自動販売機設置許可者の八尾土木事務所職員DとA社の社員Bのやりとりで、Dの「久宝寺緑地にはややこしいひとが多い」という差別発言をきっかけに、Bも「西成や部落では自販機が壊されることが多く、苦情の数も多い」と差別発言をしたもの。
 今回の糾弾会では、A社の取締役専務が、社員の差別発言を謝罪するとともに「社員教育が徹底できていなかったことを反省し、社内研修をおこなう」とのべた。また、西成区の苦情件数が他の地域と差異はなく、Bの決めつけで、自分で見たことではなくテレビや映画から「西成はややこしい」という勝手なイメージをもち、差別発言にいたったことがわかった。
 一方、大阪府都市整備部次長は、Dの差別発言の引き金になり差別事象が発生したことについてお詫びするとともに、「これまでの人権研修が生かされてこなかった反省をふまえて、府人権室と相談し、同和問題を研修の項目としてとりくむ」と報告した。
 また、A社も今後の対応として、同社の人権啓発推進要領を改定し、全グループ会社に人権推進担当者を1人設置することなどを報告した。

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