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部落問題資料室
NEWS & 主張
証拠開示勧告を申し立て
狭山再審弁護団が東京高裁に

「解放新聞」(2011.07.11-2526)

 狭山事件再審弁護団(中山武敏・主任弁護人)は、5月18日、①3月17日付け検察官意見書(犯行現場でルミノール反応検査を実施したか否かは不明、実施していない可能性があると主張し、ルミノール反応検査の結果を記載した報告書などは「不見当」とする中身)への反論書②証拠開示勧告申立書③尾正鑑定、を東京高裁に提出した。これにたいする対応も含め、7月中旬の3者協議にのぞむ。

検察官意見書への反論も
  ①は、犯行現場のルミノール反応検査について、▽東京高検の古畑検事による1985年に元鑑識課員に電話で聞き取ったものの報告書。「やっていない」と答えたと書かれているが、その横に、「のちにやっていると弁護団に答えた」「(2人の検察官に)やった、陰性だったと答えている」と走り書きされている▽1987年頃、東京高検検事2人の元鑑識課員への聞き取りメモ。検査したことを認めている▽1998年、東京高検の會田検事による元鑑識課員への聞き取り報告書。検査したが陰性だったと認めている、とする3通の報告書を東京高検は新たに開示した。これにたいし、▽古畑報告書は信用できない▽松の木のルミノール反応検査がおこなわれたことは明らか▽杉の木
のルミノール反応検査をやらなかったとは考えられない、ことを主張している。
  同時に、①ルミノール反応検査の実施、結果に関する書類の開示②ルミノール反応検査の指示文書、捜査指揮簿、捜査日誌の開示③
犯行現場のすぐ近くで農作業をしていた0さんの証人尋問、を求めている。
  ②では、①②とともにあらたに、被害者の自転車の指紋検査結果の報告書の証拠開示を求めている。
  ③は、殺害方法が幅広いタオルのようなもので首を絞められたものであることを示すもの。


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