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部落問題資料室
NEWS & 主張
高検が開示不必要と意見書
弁護団は反論書提出へ

「解放新聞」(2011.07.25-2528)

 狭山事件再審弁護団(中山武敏・主任弁護人)は、7月13日午後、東京高裁、東京高検と7回目の3者協議をおこなった。この日、高検は意見書を提出し、「スコップの指紋検出結果」など、この間、狭山弁護団が求めてきた証拠開示について、開示する必要がない、とする意見書を提出した。
  これにたいし、弁護側は東京高裁が09年12月に証拠開示勧告をおこなって以来の積み重ねを反故にするものと反論し、裁判所は高検に再検討を促した。弁護団はこの意見書にたいする反論書を提出し、証拠開示を強く求めていく。
  次回3者協議は9月におこなわれる予定。
  3者協議には、中山主任弁護人、中北事務局長、苗木、近藤、河村、小島、山本、野口、指宿の各弁護人が参加した。

補充書を提出
  狭山弁護団は7月13日、再審請求補充書を提出した。これは、▽3月12日に提出した小野瀬雅人・鳴門教育大学大学院学校教育研究科教授の鑑定書の意義▽石川さんは学校教育、社会生活のなかで文字を学習する機会に恵まれず、逮捕当時のひらがなの書字技能はいちじるしく低位の水準にとどまっていたことを関係証拠で論証▽逮捕以降、取り調べ過程で図面の説明文を書かされるなどしたため、石川さんの国語能力がじょじょに発展していったことを新証拠、関係証拠をもとに論証したもの。


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