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部落問題資料室
NEWS & 主張
視覚障害者支援の物品寄贈
東日本大震災で日盲委に
人間としての権利を守れるよう、息の長い支援へ

「解放新聞」(2011.08.08-2530)

松岡書記長が3品各100個を
  東日本大震災で被災した視覚障害者を支援するために、7月26日、部落解放同盟は、日本盲人福祉委員会(日盲委)の「東日本大震災視覚障害者支援対策本部」へ物品を寄贈した。寄贈したものは、支援対策本部が調査し把握した要望をふまえ、携帯ラジオ、音声が出る腕時計、音声が出る体温計の3品で、各100個ずつ。必要な支援を視覚障害者に結ぶ活動に生かしてもらうこととした。
  支援品の贈呈式は、同日午後、宮城県仙台市の日本盲導犬協会・仙台訓練センターでおこない、NPO人権センターHORIZONの小渡由美子・代表、片岡遼平・事務局とともに、部落解放同盟から松岡書記長と片岡中執が参加。同対策本部の加藤俊和・事務局長に物品を渡し、とりくみの状況などを聞いた。
  贈呈式式のあとは、山元町町民グラウンド内に設置されている応急仮設住宅へ全員で移動し、津波で家を完全に破壊された視覚障害者の一人、斉藤俊夫さんを訪問。支援品3点を手渡すとともに、地震―津波時の避難状況や被災状況、仮設住宅に入るまでの生活の経過と現状、今後の希望などを聞いた。そのあと、松岡書記長、片岡中執は同町沿岸部の被災状況も視察した。
  贈呈式で松岡書記長は、「社会的な弱者といわれる人たちを支援していきたい。災害のなかで、障害者が復興や支援から除け者にされることがあってはならない。もっとかゆい所に手の届くような支援を課題にしながら、これからもつながっていければと思っている。障害者から見ればどんな支援がいいのか、ぜひいろいろとお教えを」とあいさつ。支援対策本部の加藤事務局長は、寄贈へのお礼をのべるとともに、「支援を受ける方がたへも、解放同盟さんの一人ひとりを大切にするという気持ちを、私たちからも伝えていきたい。本当に困っておられる方に、一人ひとりの人権はみんな平等という気持ちをお伝えすることを肝に銘じたい」と決意を語った。
  松岡書記長は、斉藤さん宅でも「これをきっかけに、人間としての権利を守れるように、息の長い支援もできるようにしていきたい」と決意を語った。


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