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部落問題資料室
NEWS & 主張
勝利の1歩へと
狭山で支援団体が新年交流会

「解放新聞」(2013.02.18-2607)

 埼玉県連主催による2013年狭山闘争支援団体新年交流会が1月19日、昼から狭山市の富士見一丁目自治会館でひらかれた。交流会には、石川一雄さん、早智子さん、片岡明幸・埼玉県連委員長ほか、各地区協議会代表、県共闘、労組、「石川さんを支援する市民の会」などから40人が参加した。つぎつぎと年頭の決意が語られ、石川一雄さんから発せられた「今年こそ狭山再審開始の年に」という決意表明を参加者全体で確認。勝利のためのあらたな一歩をふみ出した。
  主催者を代表して埼玉県連の片岡委員長は、「狭山事件はとうとう50年を迎えてしまった。よく闘ってきたという思いもあるが、無罪をかちとれないまま半世紀を迎えてしまったという悔しい思いもある。事件当時、私は中学生だった。大学に進学して狭山事件を知った。1970年に大学新聞に狭山事件の訴えを書いた。それをあらためて見る機会があった。なんとしても勝利の年にするためにがんばろう」と訴えた。
  一雄さんは、「今年は事件発生から50年という節目。この節目の年に狭山事件の勝利の年としたい。そして、同時に石川一雄が50年間も闘ってきたという歴史を刻んでいきたいと思っている」と決意をのべた。
  早智子さんは、「1月14日は一雄さんの74歳の誕生日だった。この日は狭山に大雪が降り、彼の人生を振りかえる日となった。獄中からのメッセージは、それまでの部落を隠す私の生き方を変えた。多くの人に勇気も元気もあたえた人生だったと思う。その意味で、長い闘いだったが、49年間は充実した年だったのではないかと思っている。2013年を雪冤の年にしたい」と訴えた。
  新年交流会にさき立ち、午前中は拡大狭山闘争本部会議、続いて、狭山再審弁護団の河村建夫・弁護人が「新証拠と事実調べをめぐる渇動向と課題」と題して講演した。なお、午前中の拡大狭山闘争本部会議で、埼玉県連は、3月8日に浦和地裁「死刑判決」49か年糾弾の集会を開催するとともに、5月1日には、狭山市内で集会と現地調査をおこなうことを決定した。

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