政府に謝罪と賠償を求める
　 【奈良支局】日本軍「慰安婦」被害者キャンペーンで来日した金福童（キム・ポットン）さんと吉元玉（キル・ウォノク）さんが、５月26日、県人権センターで誘拐・甘言で強制連行され尊厳をふみにじられた悲痛な体験を語り、政府に公式謝罪・賠償を求めた。主催は日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク、県連女性部など４団体。
　 県連女性部の巽千津子・事務局長のあいさつに続き、金さんは「戦争がおきれば女性が被害にあう。戦争のない平和な世界を」と語り、吉さんは「謝罪されても心の傷は癒えない」と訴えた。また吉見義明・中央大学教授が「慰安婦」問題で講演をおこなった。

体験をしたのに否定できるのか
　 【広島支局】日本軍「慰安婦」被害者証言集会in広島「聞こえますか？　ハルモニの叫びが！」が５月19日、広島市留学生会館でひらかれ220人が参加。「ハルモニの訴え」では元日本軍「慰安婦」の吉元玉（キル・ウォノク）さんが証言した。主催者は日本軍「慰安婦」問題解決・ひろしまネットワーク。
　 集会では日本軍「慰安婦」問題解決全国行動の梁澄子・共同代表が記念講演で日本軍「慰安婦」問題を説明。吉さんは橋下市長の暴言に「私が実際に体験したのになぜそれを否定できるのか」と訴えた。吉さんは1991年の金学順さんの訴えに続いた人びとの証言を聞き「あんな恥ずかしいことをなぜ話すのか」と思っていたが「戦争をおこした日本軍に責任がある」と99年に「慰安婦」だったと証言した。

橋下大阪市長の発言に抗議行動
　 【大阪支局】橋下徹・日本維新の会共同代表（大阪市長）の「慰安婦」に関する発言にたいし、大阪市役所前抗議行動「橋下さんもうやめて！　市長の資格ありません！」を５月17日におこない400人が参加した。主催は「日本軍「慰安婦」問題・．関西ネットワーク」。
　 抗議行動では慰安婦への発言撤回と謝罪を求め市へ抗議文を提出したほかヒューマンチェーンを展開。
　 また、24日の市役所前抗議集会には300人が参加し、抗議緊急署名5500筆も市へ手渡した。