本人は人権感覚の欠如深く見つめず
　 大崎上島町企業関係者等人権推進協議会（大崎上島町などで構成）の研修会での差別発言。広島法務局の東広島支局長が「雇用と人権」をテーマに講演し、「部落地名総鑑」事件と「えせ同和行為」にかかわって部落解放同盟を「圧力団体」であるかのように、また、糾弾を「吊るし上げ」と決めつけ、誹誘・中傷。さらに「フィリピン人はちゃらんぽらん」「中国人は自己主張、自尊心が強く、嘘つき」などと差別発言した。
　 抗議に訪れた東広島支局では本人が対応。「講演を聞いた人は「解放同盟が糾弾・吊るし上げをおこなうから、同和は怖いという意識を植え付け、えせ同和が増えた」と受け止めている。その点はどうか」と尋ねると「そうとられてもしかたない話だった」。また、外国人差別について「反省している。ポロッと出てしまった。失敗したなと思っている」とのべ、みずからの人権感覚の欠如を深く見つめた回答はなかった。
　 広島法務局では人権擁護部の第１、第２課長が対応し、「事実を確認して対応していきたい」とのべた