pagetop
部落問題資料室
NEWS & 主張

1人ひとりの子どもを大事に
第65回全人権・同和教育研究大会で

「解放新聞」(2013.12.09-2646)

 「つながる ひろがる支えあう 人権の絆60年の歩み-同和教育の成果と手法を受け継いだ人権教育の確立を図ろう」を地元テーマにもった第65回全国人権・同和教育研究大会が11月23、24日、徳島・アスティとくしまをメイン会場にひらかれ、全国から1万2000人が参加。あらためて「差別の現実から深く学び、生活を高め、未来を保障する教育を確立しよう-部落問題を解決し、人権文化の創造をはかるために、同和教育の充実と発展を通して人権教育・人権啓発を構築していこう―」を大会テーマに実践交流がおこなわれた。
  大会は、全国人権教育研究協議会(中澤勇夫・代表理事)と徳島県実行繰委員会(森口博行・委員長)が主催したもの。19年ぶり3回目の徳島での開催となった今回は、徳島の被差別部落に伝わる「三番叟まわし」を県内外の参加者にも知ってもらい「マイノリティ文化」としての発展・継承をともに考えようとオープニングイベントで上演。地元特別報告(辻本絵蘭さん)、特別分科会報告(辻本一英さん)のほか、特別部会「展示と交流」では「阿波木偶箱廻し」のききとり調査の紹介パネルや「箱廻し」関連用具の展示がおこなわれた。
  全体集会で中澤代表理事は、いじめ・体罰問題は社会や学校が一人ひとりの子どもを大事にできる場となっているか、問い直しが必要な人権教育の重要課題と訴え、事実と実践をふまえた人権・同和教育の交流をよびかけた。また、森口実行委員長も暮らしの実態から学び子どもたちとともに歩む人権・同和教育の実践をとよびかけた。
  下村博文・文部科学大臣(代読・内藤敏也・文部科学省児童生徒課長)など4人が来賓あいさつをおこなった。部落解放同盟からは組坂委員長が来賓として出席した。
  分科会と特別分科会、展示と交流は初日の午後と2日目にかけ、徳島市内全25の会場でおこなわれた。

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)