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部落問題資料室
NEWS & 主張

北海道で講演会
石川さんが支援訴える

「解放新聞」(2014.07.21-2675)
 「狭山差別裁判の再審を求めるつどい 石川一雄さん、早智子さん札幌講演会」が6月27日夜、札幌市教育文化会館でひらかれ120人が参加した。石川さん夫妻にとって2008年4月いらい6年ぶりの北海道集会となった。主催の中心は、北海道平和運動フォーラムと日本基督教団北海教区。そのほかに真宗大谷派や日本キリスト教会、カトリック平和と正義、札幌映画サークルなどが協賛と協力をした。舞台に、万年筆が置かれた鴨居の復元模型が展示され、石川一雄さんと早智子さんが事件の差別性とともに、再審開始への支援を訴えた。
  石川さんは学校に行くこともできず、教育をうける機会をなくしたまま社会に放りだされ、警察官にだまされて犯人にされてしまった。検察は私が犯人だというなら、証拠を隠す必要はない、公正な裁判のためにも証拠開示を、と訴えた。
  早智子さんは、「出身を隠して生きてきた、当時の職場は差別的なものだった。隠して生きることのつらい毎日だった。そんなとき、石川さんのメッセージが職場にも届いた。それから私の人生は変わっていった。当初、差別的だった上司にも粘り強く働きかけた。上司だった人は定年を迎えてからも「住民の会」で石川さんのために何度も東京の集会に参加してくれた。人は変わることができることを信じさせてくれたのが狭山事件だった」と訴えた。
  今回の集会は、中心になった山本英司さんが、映画「SAYAMA」の完成記事を偶然に見たことがきっかけで企画が進行した。地元で活動する札幌映画サークルなどの協力をえて5月24日に札幌市で実現。3回の上映で306人が来場し、今回の講演会へとつながった。
  山本さんは、「狭山事件のことをもっと知ってほしい。再審を早く実現して石川さんの見えない手錠をはずすまで活動を続けたい」と来場者にとりくみへの参加を訴えた。また、地元テレビ局が狭山事件の番組制作を開始し、この日の集会を取材した。

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