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部落問題資料室
NEWS & 主張

川内原発を再稼働させるな
緊急首都大行進に5500人

「解放新聞」(2014.07.28-2676)
  「川内原発を再稼働させるな!! 緊急!! さようなら原発 首都大行進」が6月28日午後、東京都内でおこなわれた。
本降りの雨のなか、明治公園での集会には5500人が結集。重大な問題が続く福島原発事故の現状や、大飯原発の運転差し止めを命じた画期的な福井地裁判決(5月)、川内原発の地元、鹿児島県でのずさんな避難計画の実態などの報告をうけて脱原発の実現を誓い、都内をデモ行進した。
雨は集会中にあがり、デモ行進では、さまざまなプラカードや、リズムにのせたシュプレヒコールなど、工夫をこらしアピールした。
主催団体から、鎌田慧さん(さようなら原発1000万人アクションよびかけ人)は、解釈改憲の閣議決定と原発再稼働を許さない決意を強調。「大飯原発の運転差し止めを認めた福井地裁の裁判官の勇気を見習おう。再稼働させないのは、私たち市民の責務だ。裁判官は経済よりも命だと明確にした。私たちは経済の犠牲にならない。ここは市民が未来に向かって生きる誓いの場だ」と訴えた。
伊東達也さん(原発をなくす全国連絡会)は福島の現状を▽東京都の半分ほどの土地が無人に▽膨大な避難者が展望のない過酷な生活▽震災関連死が直接死を超え、1729人(6月27日現在)▽県内全産業が損害をうけ続けている、と語り「3年たっても事故収束にほど遠い。重大な問題がつづいている」と強調。「苦しみを怒りに、怒りを行動にして希望を見いだしたい」と提起した。ミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原発連合)も「一人ひとりが当事者性を強く持ち運動にとりくもう。市民、市民グループ、組合、一丸となり、脱原発に一刻も早く近づけよう」と訴えた。
スピーチしたのは、経済評論家の内橋克人さん、作家の中山千夏さん、弁護士の海渡雄一さん(脱原発弁護団全国連絡会)、脱原発原告団全国連絡会の小野有五・共同代表、川内原発増設反対鹿児島県共闘会議の野呂正和・事務局長、「原
発いらない福島の女たち」の人見やよいさん、の6人。
内橋さんは「集団的自衛権の先に待つのは核武装。核兵器を持って抑止力にする政策が明らかだ」と。海渡さんは「福井地裁判決は、簡単に覆せないひじょうに強い論理を持っている。福島原発事故を経験した日本の司法の、絶対にゆるがない立脚点に」。
小野さんは「6月初めに原告団全国連絡会を立ちあげた。いままで地域の訴訟や運動で精いっぱいだったが、全国の原告団が手を結び、大きな声をあげたい」
 野呂さんは「避難計画はまったくずさん。9月28日、鹿児島で大規模な集会をしたい」。
人見さんは「被害を「風評」「福島差別」の言葉にすりかえ、実際に起きている被害を認めず被曝を強いることこそ福島差別だ。この時代に生まれた責任者として原発エネルギーを終わらせよう」と訴えた。

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