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NEWS & 主張

女性差別撤廃委2月の審査へ
ロビーイングを報告

「解放新聞」(2016.01.18-2747)
 【京都】DPI(障害者インターナショナル)女性障害者ネットワークは2015年7月、「障害のある女性」への複合的な差別を、国運・女性差別撤廃委員会に訴えるため、スイス・ジュネーブに女性障害当事者を派遣。日本政府がとりくむべき課題の一覧がまとめられる「事前作業部会」でロビーイングをおこなった。そのロビーイングの報告会が12月11日、京都市と神戸市でひらかれた。
  京都での報告会「女性差別撤廃委員会 ロビーイング活動報告会~障害女性がジュネーブに飛んだ!~」は、DPI女性障害者ネットワークと、障害者権利条約の批准と完全実施をめざす京都実行委員会女性部会の共催。午後に京都市内のハートピア京都でひらかれ、20人が参加した。
  報告者は、DPI日本会議の浜島恭子さんと、DPI女性障害者ネットワークの藤原久美子さん。
  浜島さんは「女性差別撒廃条約の第7・8回日本政府報告書の審査が2月におこなわれる。これまでNGOレポートは提出してきたが、7月にはじめてロビーイングをした。情報は届くところにしか届かない、まとまった資料を用意することが重要だ、とわかった。権利擁護の用語が異なり、「合理的配慮」などは通じないといわれた。引き続き支援を」と語った。
  藤原さんは「委員が日本政府に何を質問するか、その質問事項に関する作業部会に浜島さんと参加した。当日ぎりぎりまで参加が危ぶまれたが、IMADRの協力もあり1時間半の交渉のすえ、事前作業部会のNGOヒアリングで2分間、スピーチできた。結果、障害女性にかかわって▽性別役割▽DVなどの暴力▽強制不妊を含む健康▽不利な女性のグループ、の4項目が質問事項に加えられた」と成果をのべた。
  最後に京都頸髄損傷者連絡会の村田恵子さんが「2月のジュネーブでのロビーイングに10人を派遣する。カンパを」と訴えた。
  神戸の報告会はDPI女性障害者ネットワークと、障害者問題を考える兵庫県連絡会議の共催。夜に神戸市勤労会館でひらかれた。

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