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NEWS & 主張

憲法理念の実現めざし 〜コロナと人権でシンポも
第57回護憲大会

「解放新聞」(2020.12.05-2973)

200人参加の会場と全国の参加者をオンラインで結んだ護憲大会(11月7日・滋賀県大津市)

200人参加の会場と全国の参加者をオンラインで結んだ護憲大会(11月7日・滋賀県大津市)

 「まもろう、平和と人権!すすめよう、民主主義と共生!」をメインスローガンに、第57回護憲大会が11月7、8日、滋賀県大津市・びわ湖ホールでひらかれ、200人が参加。憲法理念の実現をめざすことを確認した。主催は同大会実行委(委員長=勝島一博・平和フォーラム共同代表)と現地実行委。新型コロナ感染拡大防止策をとり、参加者を絞って日程も短縮。全国をオンラインで結び、You Tubeチャンネルで中継。全国からリモート参加も多かったとみられる。

 勝島委員長は「なんとか改憲を阻止することができた。自信と確信をもって、つぎの闘いへとつなげていこう。安倍政権が残した課題はきりがない。1点目は憲法の空洞化。憲法違反の法律が強行採決され、自衛隊の海外派兵。専守防衛も逸脱して敵基地攻撃へと、憲法の空洞化がすすんでいる。絶対に許すことはできない。2点目は政治手法。法を変えずにねじ曲げる。国民的な議論や国会の議論もなく物事を決めていく政治手法が、大手を振ってまかりとおる。民主主義の回復が強く求められる。1年以内におこなわれる衆議院選挙で立憲主義・平和主義を柱とした政権の樹立を」とよびかけた。地元からは仲尾宏・実行委副委員長が「護憲の節目となる大会。国会で国民投票法案が審議される可能性がある。自民党内では自民党案を急ぐといわれている。憲法を守り抜く重大性が従来にも増して大きい」と訴えた。

 山本和代・連合副事務局長(日教組)、近藤昭一・衆議院議員(立憲民主党)、福島みずほ・参議院議員(社民党党首)、嘉田由紀子・参議院議員(無所属)が来賓あいさつ、三日月大造・滋賀県知事はビデオメッセージで登場した。

 竹内広人・事務局長の基調提案、「敵基地攻撃論と日米軍事同盟強化」をテーマにビデオによる特別報告、「新型コロナウィルス感染症と日本の人権状況」をテーマにしたメイン企画①のシンポジウムがおこなわれた。

 2日目には、メイン企画②として憲法課題をめぐる各地のとりくみ報告がおこなわれた。次回の第58回護憲大会は宮城県仙台市でおこなわれることになり、地元の宮城県からビデオメッセージでアピールした。まとめで竹内事務局長が「衆議院選挙で立憲野党の勝利をめざす」と決意を示した。

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