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NEWS & 主張

新自由主義の問題を指摘
〜第16回平和・靖国・憲法・教育・人権そして貧困を考える 2021滋賀集会
滋賀

「解放新聞」(2021.02.25-2982)

不平等な格差が問題の新自由主義を学習した滋賀集会(2月11日・大津市)

不平等な格差が問題の新自由主義を学習した滋賀集会(2月11日・大津市)

 【滋賀】 「第16回 平和・靖国・憲法・教育・人権そして貧困を考える これでいいのか日本!!2021滋賀集会」が2月11日、大津市・解放県民センター4階大ホールでひらかれ、75人が参加した。これでいいのか日本!滋賀集会実行委員会が主催。

 主催者を代表して谷村徳幸さん(牧師)が開会あいさつ。このなかでコロナ禍にふれ、中国・武漢の作家・方方さんが『武漢日記』で2月24日に記した「ある国の文明度を測る唯一の基準は、弱者に対して国がどういう態度を取るかだ」という言葉を紹介したうえで、これを基準に「行動していきたい」と強調した。

 講演は、関西学院大学教員の桜井智恵子さんが「世界を滅ぼす資本の運動―コロナで露呈した近代公教育という暴力」をテーマに語った。

 このなかで新自由主義をとりあげ、「個人が自分で努力して働く」個人化が原理であることや、「個人の自由や権利を尊重するリベラリズム思想の広がりにより蓄積された資本は、政策や税を通し新旧の中間層に分配し、資本主義に統合していくものであり、リベラリズムは資本主義と結びつくもの」と指摘。

 また、2011年に米国でおきた抗議行動で「われわれは99%だ」をスローガンに「反富裕」デモをくり広げた「ウォール街オキュパイ運動」を紹介。これは上位1%が財をなす不平等な格差を問題にした運動だった。

 「不平等を解消し自由に生きるためには、私たちが個人化から脱する気づきを」と桜井さんは参加者に問題を投げかけた。

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