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「同宗連」が40周年 〜いのちの尊重掲げ式典
同宗連

「解放新聞」(2021.05.05-2989)

「みなさまと力を合わせて頑張りたい」と来賓あいさつする組坂委員長(4月15日・京都市)

「みなさまと力を合わせて頑張りたい」と来賓あいさつする組坂委員長(4月15日・京都市)

 『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議(「同宗連」)が4月15日午後、京都市・京都ホテルオークラで結成40周年記念式典をひらいた。加盟団体30団体、協賛団体2団体、都道府県「同宗連」12団体から95人が参加、主催は同式典実行委員会。

 足利善彰・議長(浄土真宗本願寺派)の開会あいさつに続き、組坂委員長が来賓あいさつ。「コロナ禍にこそ宗教は大きな存在ではないか。民主主義、平和、環境、みなさまと力を合わせて頑張りたい。来年は水平社100年。先人の苦闘に思いをいたし、人間解放の大道を歩みたい」とした。

 記念講演Ⅰでは式典テーマ「いのちの尊重〜差別解消に向けて宗教者が果たす役割〜」を掲げ、法学者で日本ラグビーフットボール協会理事の谷口真由美さんが登壇。「王権神授説から社会契約説に移り、一人の人間として対等と認め合うことが人権の出発点。進化し続ける人権について学び続ける必要がある。それぞれの場で命のために力を」とのべた。

 記念講演Ⅱでは「『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議の歩み」と題し、第11期「同宗連」事務局長で曹洞宗慶安寺住職の深澤信善さんが、「同宗連」結成当時からの歩みを語った。

 最後に、第20期「同宗連」事務局長の三輪教真さん(浄土真宗本願寺派)が「差別解消に向けた実践の根底にある宗教者に共通したアイデンティティは「いのちの尊重」であることを深く自覚し、心新たに一歩を踏み出す」と決意表明。式典実行委員長の野口善敬さん(臨済宗妙心寺派)のあいさつで閉会した。

 

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