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ハラスメントのない職場へ 〜県連男女平等社会推進本部が学習会
奈良

「解放新聞」(2021.09.25-3003)

県連男女平等社会推進本部がハラスメントの問題で学習会(7月27日・奈良県橿原市)

県連男女平等社会推進本部がハラスメントの問題で学習会(7月27日・奈良県橿原市)

 【奈良支局】 県連男女平等社会推進本部は7月27日、橿原市・きれんセンターで学習会をひらき、45人が参加。「ハラスメントのない職場づくりのために」と題して社会保険労務士の北場好美さんが講演した。

 北場さんは学習会の目的を▽ハラスメントへの認識を深める▽自分に問われていることは何かを考える▽会社(組織)でどうとりくむかを考え、具体的なとりくみにつなげる、としたうえで、厚労省のデータをもとに、ハラスメントの現状を解説した。民事上の個別労働紛争の相談件数では、いじめや嫌がらせなど、いわゆるハラスメントに関する相談が7年連続でもっとも多く、増加傾向。また、ほぼ3人に1人がパワハラを受けている、などと語った。

 「パワハラ防止法」や厚労省によるパワハラの定義、行動類型(パターン)などについても説明。事業主がとりくむべきこととして①方針の明確化、周知・啓発(基本姿勢)②相談窓口、体制整備(事前対応)③迅速・適切な対応(事後対応)④原因・要因解消措置(環境・風土整備)⑤プライバシーの配慮など(個人への配慮)を指摘した。

 また、パワハラが多発する職場の共通課題を説明し、防止するためには背景要因をとり除く努力とともに、重要なのは人間関係、コミュニケーションと提起。「ハラスメントは人間関係のなかで起こる。人間関係を良くすことは誰もが必要なこと。ハラスメントは自分自身の問題だ」と語った。

 最後に、来年3月に創立100年を迎える全国水平社の「吾等は人間性の原理に覚醒し人類最高の完成に向って突進す」という綱領を引用し、「おたがい、それをめざしてとりくみをすすめよう」とよびかけた。

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